- 2005/11/18(金)
オビにはこう書かれている。
「日本のまんが/アニメはなぜ敗れるのか」
「なぜ敗れるのか」という内容を期待して本書を開くと、裏切られたような気分になるかもしれない。
というのは、有無を言わさず漫画やアニメの歴史を辿らされることになるからだ。
いくら本論を語るために必要とは言え、タイトルと冒頭の内容に些か乖離があると感じた。
人によってはここで放り出すかもしれない。
ただし、人によっては苦痛かもしれない第一部を乗り切って第二部までたどり着くと大変興味深い論旨が続く。
「左」向きな人らしい論理展開だと言われればそれまでだが、これまで日陰者扱いを散々受けてきた漫画やアニメを「日本文化の担い手」だの「日本経済の将来の切り札」だのと言って持ち上げる様に途方もない違和感を持っていた身としては、納得できるものがある。
結局、「萌え」だの何だの言われているが、つまるところ、これまで経済の動きの外にあった物をその中に取り込もうとしているだけだという事をどれだけの人が自覚しているのだろうか。
本書を読んでそんな事を思った。
著者 大塚英志・大澤信亮
角川oneテーマ21
「日本のまんが/アニメはなぜ敗れるのか」
「なぜ敗れるのか」という内容を期待して本書を開くと、裏切られたような気分になるかもしれない。
というのは、有無を言わさず漫画やアニメの歴史を辿らされることになるからだ。
いくら本論を語るために必要とは言え、タイトルと冒頭の内容に些か乖離があると感じた。
人によってはここで放り出すかもしれない。
ただし、人によっては苦痛かもしれない第一部を乗り切って第二部までたどり着くと大変興味深い論旨が続く。
「左」向きな人らしい論理展開だと言われればそれまでだが、これまで日陰者扱いを散々受けてきた漫画やアニメを「日本文化の担い手」だの「日本経済の将来の切り札」だのと言って持ち上げる様に途方もない違和感を持っていた身としては、納得できるものがある。
結局、「萌え」だの何だの言われているが、つまるところ、これまで経済の動きの外にあった物をその中に取り込もうとしているだけだという事をどれだけの人が自覚しているのだろうか。
本書を読んでそんな事を思った。
著者 大塚英志・大澤信亮
角川oneテーマ21

