- 2007/08/15(水)
今日は終戦記念日。
だが、太平洋戦争が無事に終わった訳ではないので個人的には違和感を持つことが多い。
言葉で飾ろうとも「敗戦」の二文字は変わらない。
それはさておき。
今回取りあげるのは太平洋戦争末期、陸海軍がなりふり構わず採用した「特攻」。
搭乗員を誘導装置に擬して機体もろとも、敵艦や敵機に体当たりさせるという非常識な、戦法の非道。
その作戦に参加して辛うじて生き延びた人々への取材を元にまとめられたのが本書。
読んでいて「特攻」の非常識ぶりがよく窺える。
そしてそれを受け入れざるを得なかった、現場搭乗員の思いもよくわかる。
ただ、そうした搭乗員に特攻を命じる立場にあった人間の肉声は出てこない。
掛け声だけでいち早く前線から脱出した者もいる。
そうした命じる立場の人間の責任はどうなったかというと、全く問われていないのが実情ではないか、そんなことを思う。
全く、特攻に限らず戦争というのは上は責任を取らず、下がその犠牲になる。
本書はそのことをまざまざと見せつけてくれた。
もっとも、戦後は戦場がビジネスの世界に変わっただけで同じような事が繰り返されたことは想像に難くない。
つくづく、救いのない話だと思う。
渡辺洋二著
文春文庫
だが、太平洋戦争が無事に終わった訳ではないので個人的には違和感を持つことが多い。
言葉で飾ろうとも「敗戦」の二文字は変わらない。
それはさておき。
今回取りあげるのは太平洋戦争末期、陸海軍がなりふり構わず採用した「特攻」。
搭乗員を誘導装置に擬して機体もろとも、敵艦や敵機に体当たりさせるという非常識な、戦法の非道。
その作戦に参加して辛うじて生き延びた人々への取材を元にまとめられたのが本書。
読んでいて「特攻」の非常識ぶりがよく窺える。
そしてそれを受け入れざるを得なかった、現場搭乗員の思いもよくわかる。
ただ、そうした搭乗員に特攻を命じる立場にあった人間の肉声は出てこない。
掛け声だけでいち早く前線から脱出した者もいる。
そうした命じる立場の人間の責任はどうなったかというと、全く問われていないのが実情ではないか、そんなことを思う。
全く、特攻に限らず戦争というのは上は責任を取らず、下がその犠牲になる。
本書はそのことをまざまざと見せつけてくれた。
もっとも、戦後は戦場がビジネスの世界に変わっただけで同じような事が繰り返されたことは想像に難くない。
つくづく、救いのない話だと思う。
渡辺洋二著
文春文庫

